川崎市発達相談支援センター
1.経過
発達障害者支援法、障害者自立支援法等の施行を受け、川崎市では、平成18年5月に発達障害者支援体制整備検討委員会を設置し、全市的な発達障害者への支援体制充実や発達障害者支援センター整備の在り方等の検討をすすめてきました。支援センターについては『川崎市に必要なものは医療相談機能を備えた機関ネットワーク型のセンターである』とのコンセプトを明確にし、平成19年度中に開設するため、平成19年2月、支援センター運営法人公募が実施され、法人が受託先に決定し開設準備会での検討を重ね、平成20年1月に「川崎市発達相談支援センター」を開設しました。
支援センターは川崎市内の発達障害児・者の支援拠点として、川崎駅東口から徒歩10分の民間ビル内に診療室・相談室・プレイルーム等を備えています。保健・福祉・医療・教育・労働の各分野からの多面的、重層的な支援が可能となるよう川崎市と検討を進め、乳幼児期・学齢期・成人期の各ライフステージに合わせた『発達障害者と家族のための相談機関』としての機能が果たせる組織と運営システムづくりを目標に、医師・ケースワーカー・心理士・弁護士等のスタッフを配置しております。また、発達障害児・者支援の特徴とも言える広範囲な業務領域に対応するために機関連携を重視しながら業務を進めています。
図-1 川崎市発達相談支援センターの相談の流れと機関連携

2.事業展開の方針
支援センターの相談活動は、表-1に示した機能と枠組みを常に意識して行い、日常業務にメリハリをつけて取り組むようにしています。しかし、現実的には各相談機能の境目は必ずしも明確ではないことから、ニーズに沿って動く相談現場として次のような段階に分けて実施しています。
(1)1次的相談:1回の電話や面接で解決、あるいは2次的相談に及ばなかったもの
(2)2次的相談:面接を複数回実施し、問題解決のパートナーの役割を担ったもの
(3)3次的相談:支援者からの相談に乗り、解決までの責任の一端を担ったもの
なお、アセスメントや適切な他機関紹介は、発達障害の特性を配慮した相談抜きには進まないことが多く、現状では2次的相談の割合が高くなっています。
表-1 支援センターの相談機能と枠組み
| 相談機能と枠組み | 相談方法 | 具体的な内容 |
| 1次的相談機能 | 電話相談 面接相談 |
相談を受け、本人の状態とニーズをアセスメントしたうえで、適切な機関を紹介 |
| 2次的相談機能 | 専門相談 就労相談 |
発達障害の障害特性に配慮した相談 就労支援機関と連携した就労支援 |
| 3次的相談機能 | 支援者を支援する機能 | コーディネーター養成研修 関係機関連絡会、カンファレンス出席等 |
| 公的相談機関としての枠組み | 個別相談 医療相談 |
費用負担なし 継続的な医療が必要なケースは医療機関を紹介する |
3.相談概況
(1)利用者の状況
発達障害者支援法に規定された相談事業所として、川崎市在住で発達障害あるいはその疑いがあり、家庭生活や社会生活に困難を感じている子ども・青年・成人とその家族からの個別相談に応じ、本人、家族、関係機関とともに問題解決に取り組みました。
平成21年度の来所者実人数は418人(このうち学齢期が219人、52.4%)で、延べ相談数は4,878人でした。
表-2 来所者の年齢内訳
| 年齢 | 実人数(%) | うち新規ケース(%) |
| 乳幼児 0~5歳 | 17 (4.0) | 15(5.0) |
| 小学生 6~11歳 | 111(26.6) | 77(25.3) |
| 中学生 12~14歳 | 54(13.6) | 34(11.1) |
| 高校生等 15~17歳 | 54(13.5) | 38(12.5) |
| 18歳以上 | 182(42.3) | 140(46.1) |
| 合計 | 418 (100) | 304(100) |
表-3 相談・支援の内容(のべ相談数)
| 相談・支援の内容 | 件数 | % |
| 情報提供(進学・就労等) | 190 | 3.9 |
| 家庭生活(不適応行動等) | 1,174 | 24.1 |
| 健康・医療(障害疑い等) | 1,176 | 24.1 |
| 教育(学校不適応等) | 1,031 | 21.2 |
| 療育(幼児期の諸問題) | 19 | 0.4 |
| 進路相談(進学、変更等) | 552 | 11.3 |
| 自立支援(福祉施設での訓練、不適応) | 22 | 0.4 |
| 就労相談 | 713 | 14.6 |
| その他 | 1 | 0.0 |
| 合計 | 4,878 | 100 |
表-4 相談方法(のべ相談数)
| 相談方法 | 件数 |
| 来所相談 | 1,988 |
| 訪問相談(区役所、学校等での面談) | 113 |
| 電話相談 | 2,774 |
| その他(メール、FAX等) | 3 |
| 合 計 | 4,878 |
表-5 来所者の障害種別(実人数)
| 自閉症 | 24 | 20.1% |
| 広汎性発達障害 | 27 | |
| アスペルガー症候群 | 33 | |
| ADHD | 15 | 3.6% |
| LD | 8 | 1.9% |
| その他の発達障害(発達性言語障害、協調運動障害) | 7 | 1.7% |
| 不明(未診断) | 304 | 72.7% |
| 合計 | 418 | 100% |
※相談来所者の約3割が高機能自閉症等の発達障害です。一方、未診断者も約7割を超えています。
案内図

- 所在地
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- 044-223-3304
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- 044-200-0206
- ホーム
ページ - http://www3.ocn.ne.jp/~viento/
- 交通
- JR川崎駅(東口)より徒歩7分/京急川崎駅より徒歩3分

